2009年06月29日

阪急摂津市駅 建設工事(1)

2006年5月に新駅設置が発表され、その直後に建設予定地をレポートした阪急摂津市駅(前回の記事 >>)ですが、いよいよ建設工事が本格化してきましたので、3年ぶりに現場を訪れて参りました(取材日:6月18日)。

090618_摂津市駅工事・9300系
▲摂津市駅建設現場付近を行く9300系特急河原町ゆき。

摂津市駅は、京都本線の正雀駅−南茨木駅間(3.5km)に設置される新駅。阪急は、2008年10月に正式駅名を「摂津市」駅と発表しました。この付近は将来、高架化される計画となっていますが、駅はまず地上で開業し、のちに高架駅に変わることになります。

構造は、地上駅舎で相対式ホーム2面を設置。改札口は各ホームに1ヵ所ずつ設けられ、上下ホーム間は地下通路で結ばれます。営業開始は駅南側の再開発エリア(南千里丘まちづくり構想)の街開きと同じ2010年春を予定。駅南側には駅前広場が整備されます。

090618_摂津市駅工事
▲新駅京都方の産業道路踏切から見た建設現場。

また、阪急は同駅を駅に起因するCO2排出量をゼロにする日本初の「カーボン・ニュートラル・ステーション」にすると発表しました。

具体的には、太陽光発電の導入、LED照明の使用、壁面緑化、トイレに雨水を使用、さらにはエレベーターのブレーキ時に発生する回生電力を力行時に使用することなどにより、CO2の排出量を約54%にまで削減。残り46%は、CO2排出枠購入、グリーン電力証書購入などにより相殺するというものです。



090618_摂津市駅工事
▲産業道路踏切から駅へ通じる歩道の工事。この先の川を渡ると改札口となる。

さて、3年ぶりに訪れた現場ですが、駅南側にあったダイヘンの工場はすっかり姿を消し、更地となった広大な土地を再開発に向けて重機が作業をしていました。

090618_摂津市駅工事
▲産業道路踏切には歩行者用の横断路が新設されていた。奥には工事事務所が建っている。

2006年6月
060604_摂津市駅予定地
▲上の写真と同地点の3年前の様子。歩行者用横断路はなく、再開発エリアはまだ手つかず。「ダイヘン」の文字が見えている。

駅の京都側の「産業道路踏切」には、これまでなかった歩行者専用の横断路を設けられ、また、この踏切と駅の間にある境川を渡る歩行者用の橋が着工されるなど周辺の工事も着々と進んでいました。

090618_摂津市駅工事
▲同踏切から見た新駅工事。ホーム床面の鉄骨が見える。左側は再開発工事の現場。

駅の工事としては、ホーム部分と線路を仕切る工事用の柵が設けられ、ホーム床面の鉄骨が組まれ始めていました。それ以外には、まだ目立った構造物は姿を現していません。

090618_南千里丘まちづくり構想 再開発工事
▲再開発エリア側から見た新駅付近(右が京都方)。再開発エリアには駅前広場が整備される。手前のコンクリートは暗渠化された境川。

090618_摂津市駅工事
▲大阪方(坪井踏切付近)から見た新駅工事。こちらもホーム床面の鉄骨が見える。背後は再開発工事現場。

090624_摂津市駅工事・車内から
▲電車内から見た新駅建設現場。京都方面ゆき先頭車から(6月24日撮影)。


【地図】阪急摂津市駅予定地


レールブログでは、今後も阪急摂津市駅の建設状況を定点観測していく予定です。


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2009年06月05日

阪神車両と京都・大阪地下鉄車両の顔合わせ

阪神なんば線の開業で実現した近鉄奈良線上における阪神車両と京都地下鉄車両・大阪地下鉄車両の顔合わせシーンを撮影してきました。

090513_阪神1000系・京都市交10系・新大宮−大和西大寺間
▲阪神1000系(左)と京都市交10系の顔合わせ。新大宮−大和西大寺間にて(新大宮駅ホームから・平日ダイヤ14時50分頃 ※かなりの望遠が必要。この写真はトリミングしています。)。

●阪神&京都市営地下鉄
阪神の近鉄奈良駅への乗り入れで、同じく近鉄奈良駅へ乗り入れている京都市営地下鉄烏丸線車両との顔合わせが実現いたしました。京都の電車と神戸の電車が奈良で出会うという、なかなかのおもしろいシーンです。

両車両が同じ線路を走るのは大和西大寺−近鉄奈良間のわずか3駅間。そのうち、真横に並んで撮影しやすいのは相対式ホームの新大宮駅です。しかし、そこに行けばすぐに撮影できるというものではなくチャンスは非常に限られております。

京都地下鉄との乗り入れ運転が行われるのは、9時台〜16時台で、運行は30分ヘッド。一方、阪神と直通する快速急行は20分ヘッドなので、なかなかタイミングが合いません。しかも、タイミングがあったとしても、もちろん近鉄車だったらNGな訳です。

そういうタイミングが合うまで、気長に他の車両の撮影しながら待っていたところ、阪神1000系の三宮ゆき快速急行が走り去った直後に大和西大寺方向の線路上で向かってきた京都市交10系の奈良ゆき急行とすれ違い、その一瞬を撮影することができました。

090520_阪神9000系・大阪市交20系・生駒駅
▲近鉄生駒駅で並んだ阪神9000系(右)と大阪市交20系。

●阪神&大阪市営地下鉄
阪神車両と大阪地下鉄車両が出会うのは生駒駅。阪神と乗り入れしている近鉄奈良線と、大阪市営地下鉄中央線と乗り入れしている近鉄けいはんな線が並んで停車することから実現。

けいはんな線は第三軌条方式のため、決して奈良線と交わることはありませんが、線路が隣接しているため、ぴったり真横に並ぶシーンが見られます。

ここでは、大阪地下鉄車両は頻繁に乗り入れており、阪神車両も快速急行に加え、準急・普通としても乗り入れている区間なので撮影のチャンスは多くあります。

もし、けいはんな線と地下鉄中央線が架空線式ならば、大阪地下鉄車両が奈良まで乗り入れて、京都地下鉄車両との顔合わせが見られたのも知れません。また、神戸・難波と学研都市が直結ということもできた訳です。それを思うと第三軌条であることは残念でなりません。

ちなみに九条においても阪神なんば線と地下鉄中央線が立体交差で接近しているのですが、地下鉄が高架で阪神は地下を走っているため、顔合わせは見ることができません。

阪神の騒音防止シェルターがなければ、地下から上がる阪神と高架で横切る地下鉄の両車両を入れ込んだ写真が撮れたのですが、できず残念です。

090513_阪神1000系・生駒駅
▲偶然出会った阪神車両(1000系)を使った近鉄線内折り返し列車。両社の乗り入れ距離をほぼ同じにする「キロ調整」のために生まれた運用。生駒駅にて(平日15時52分発大阪難波ゆき)。


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2009年05月04日

JRおおさか東線 西吹田駅(仮称)予定地周辺

JRおおさか東線の未開業区間の建設予定地を見てきました(取材日:4月12日)。

090412_JRおおさか東線・新駅建設予定地
▲運動広場として暫定利用されている西吹田駅(仮称)建設予定地。写真奥の方向で東海道線と合流。右側は駅前広場となる。

おおさか東線は城東貨物線を複線電化することにより、旅客線化する路線。2008年3月15日に久宝寺−放出間が開業しましたが、残る放出−新大阪間は着工が遅れており、2012年春の開業予定からさらにずれ込んで2018年度までの開業を目指すことになっています。

今回は西吹田駅(仮称)の建設予定地周辺を見てきました。この辺りは城東貨物線から分岐して東海道本線に合流する部分で、おおさか東線で唯一の貨物線を転用しない新規建設区間となる所です。

現地に着くと南吹田運動広場の入り口付近に「新駅建設予定地」の看板が立っていました。この広場は吹田市の所有地で、現在は暫定的に運動広場として利用されています。駅は敷地の南端に建設され、北側は駅前広場になるとのことです。

090412_JRおおさか東線建設予定地
▲広場から見た城東貨物線の方向。右へカーブする帯状の線路用地が続いている。

090412_JRおおさか東線建設予定地
▲城東貨物線から分岐した新線はマンション手前左側から現れ、この道路(十三高槻線)を横断。右側の広場にできる新駅に到着する。

そして、この広場を東西に貫くようにU字型の帯状の敷地がありました。貨物線から分岐した路線はU字型に大きくカーブし、東海道本線に合流することになります。

これらは古くから確保されていた用地なのだそうで、用地に沿って道路が整備されています。複線分よりも余裕がある広い幅のこの用地には雑草が生い茂っており、現在はまだ全く工事に手が付けられていません。

090412_JRおおさか東線建設予定地
▲広場側から見た城東貨物線の方向。柵の向こうは神崎川の堤防となっており、新線は神崎川を渡った所で城東貨物線に合流する計画。

090412_JRおおさか東線建設予定地
▲広場から見た東海道線の方向。左にカーブする帯状の線路用地が続いている。

この新駅周辺は住宅はあるものの目立った施設などはなく、また同線の他の多くの駅とは違って連絡する路線もありません。そのため、おそらく同線で最下位の乗降客数の駅になるのではないかと思います。ここは駅ができてからの発展に期待したいところです。

なお、駅名の仮称は「西吹田」ですが、ここの地名は「南吹田」です。吹田市の最南部に位置していることからも、正式駅名は地名と同じ「南吹田」とした方が良いかと思います。

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▲広場側から見た東海道線合流部。

090412_JRおおさか東線建設予定地
▲東海道線合流部。奥の梅田貨物線の線路に乗り入れ新大阪駅に達する。

090412_JRおおさか東線建設予定地
▲東海道線側から見た線路用地。奥の木が茂っているところが新駅予定地。

レールブログでは、今後この付近の工事の様子を定点観測し、記事でご紹介していく予定です。


【地図】南吹田運動広場(新駅建設予定地)
★航空写真にも切り替えてご覧下さい。



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タグ:新駅
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2009年04月26日

阪急6300系リニューアル車 嵐山線で運行開始

阪急のリニューアルされた6300系が4月2日から嵐山線で運行を開始しました(取材日:4月8日)。

090408_阪急6300系・嵐山駅
▲嵐山線に投入された6300系リニューアル車。嵐山駅にて。

6300系は京都線の特急用として昭和50年(1975年)に登場した車両。後継の9300系の増備が進んだことに伴い、支線の嵐山線へ転用されることになりました。

3編成を8両編成から4両編成に変更。車内は4列のクロスシートを3列に変更するなどリニューアルされました。

090408_阪急6300系
▲まるで新車のように美しく改装された車内。

090408_阪急6300
▲クロスシートが4列から3列化されるとともに一部ロングシートも設けられた。

6300系は2扉車で、3扉化改造したとしても他の車両と扉位置が異なり、一般車両化が難しいことから、今後の去就が注目されていました。しかし、観光路線の性格がある嵐山線にクロスシート車を活用するという見事なアイデアで決着となりました。

090408_阪急6300系・嵐山駅
▲外観は側扉の窓拡大と社章の位置が変更された程度で、ほぼ原型をとどめている。

090408_嵐山線2ドア車運行および乗車位置変更について・嵐山駅

これにより、京都線区で唯一、標識板を付けて運行していた嵐山線の2300系は運用離脱となりました。

081118_阪急2300系・上桂駅
▲6300系投入により運用離脱となった2300系表示幕化未改造車。上桂駅にて。(2008年11月18日撮影)


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2009年04月23日

阪神なんば線 開業(3)

3月20日に開業した阪神なんば線のレポート。九条駅に続いては、ドーム前駅と桜川駅をご紹介いたします(取材日:開業当日)。

090320_ドーム前駅
▲ドーム前駅はその名の通り京セラドーム大阪の目の前。

●ドーム前駅
京セラドーム大阪に隣接する地下駅。地下通路で地下鉄長堀鶴見緑地線ドーム前千代崎駅に連絡しています。

京セラドームでのイベント終了時にお客が集中しても対応できるようにホーム(地下5階)の1つ上の階(地下4階)にサブコンコースを設けています。ホームには開放的な大きな吹き抜け空間があります。

090320_ドーム前駅
▲本物のレンガが積み上げられたコンコースの壁面。

かつて、この地にあった大阪ガスの工場がレンガ造りであったことから、ホーム階と地下4階の壁面はレンガが使用されています。

このレンガは壁面の表面に貼り付けたようなものではなく、実際に本物のレンガを職人が1つ1つ積み上げたものだということです。その数は約16万個とのこと。

090320_ドーム前駅
▲ホーム階のレンガ壁とユニークなベンチ。

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▲吹き抜けで開放的なドーム前駅のホーム。

●桜川駅
注目のおしゃれスポット堀江の最寄り駅。地下鉄千日前線桜川駅とは地下通路で連絡。また、地上では南海高野線(汐見橋線)汐見橋駅に連絡しています。

090320_桜川駅
▲桜川駅のホーム階壁面は上りと下り側でデザインが異なる。

南海汐見橋線は30分に1本しか走らない都会のローカル線です。阪神の駅の仮称は南海と同じ「汐見橋」でしたが、正式駅名は地下鉄と同じ「桜川」が採用されました。

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▲南海汐見橋駅(右)に隣接して設けられた桜川駅の地下出入り口(左)。

隣の近鉄大阪難波駅にあった引き上げ線3本のうち2本が阪神なんば線の本線になったため、新たな引き上げ線2本がこの桜川駅の西方に設けられました。大阪難波止まりの近鉄車両がこの引き上げ線を使って折り返します。特急車両など阪神線に非対応の近鉄車両もこの1駅間に乗り入れて引き返すことになっています。

また、阪神と近鉄の乗務員交代は境界駅の大阪難波駅ではなく、この桜川駅で行われます。

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▲ホームからわずかに見える桜川駅の近鉄車用引き上げ線。

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▲桜川駅には改札外からホームと列車が見えるスポットがある。

090320_桜川駅前
▲開通を迎えても桜川駅前の地上にはまだ工事の大きな穴が開いている。


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