
▲方向幕更新前の5300系(左・2020年5月8日)と更新後の5300系(2020年7月22日)。いずれも十三にて。
阪急電鉄では、昨年10月1日、「梅田」を「大阪梅田」、「河原町」を「京都河原町」とするなど、駅名変更が行われました。それから、車両の行先表示は、まず、LED式のものから更新を開始、その後、回転式方向幕の更新作業が行われていました。
今年6月に入ってからも、「梅田」「河原町」表示の車両が頻繁に見られましたが、6月末頃になって見られなくなり、更新が完了した模様です。

▲大阪梅田駅東側の新旧駅名看板。大きな看板は、更新されたが、右下のような小さな看板は、まだ更新されていない(上:2019年10月4日・下:2020年7月8日)。
梅田駅は、明治43年(1910年)3月の阪急電鉄(当時:箕面有馬電気軌道)開業以来、109年目にしての駅名変更。河原町駅は、昭和38年(1963年)6月の京都本線大宮−河原町間が延伸して開業した時以来、56年目にしての駅名変更となりました。これは、都市名を付けることで外国人や関西以外の乗客に分かるやすくするためとのこと。

▲駅名変更前の河原町駅(2019年9月20日)。
しかし、この駅名変更について、当ブログは、変えるべきではなかったと考えています。
梅田、河原町は、一大ターミナル駅であり、頻繁に呼称したり、案内する駅。そんな駅名が複合駅名になり、長い呼び名になってしまうと、覚えにくくなったり、案内しにくくなるではないでしょうか。ターミナル駅は、シンプルな方が分かりやすく、最初分からなかった外国人も一度覚えてしまうと、呼びやすかったことと思います。

▲阪急サン広場の梅田オブジェ(2019年9月23日)。
また、梅田、河原町は、とてもブランド価値の高い地名。大阪、京都という説明的なものを頭に付けたことにより、ブランド力が低下してしまうように思います。駅名が変更されたことにより、周辺のチェーン店なども、「大阪梅田店」などと名乗り始めており、大阪を付けなければ、ブランドが成立しないというようになってしまいかねません。

▲従来から、「大阪」「京都」を使った案内も行われていた。「梅田」「河原町」の駅名(当時)より、「大阪」「京都」の文字の方が大きい(総持寺駅・2019年9月20日)。
阪急では、昔から、駅の表示やアナウンスなどでは、「大阪梅田」、「京都河原町」と案内されており、それにとどめておいた方が良かったように思うところです。

▲3300系・5300系の側面方向幕「梅田」「河原町」コレクション(上4枚は3300系、下3枚は5300系)。

▲誇らしく「梅田」と掲げて疾走する特急(8300系)(水無瀬・2020年4月6日)。
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