
梅田を起点に神戸線・宝塚線・京都線と3方向へ別々に運行する阪急で、神戸線から京都線へと営業列車が運行されることは大変珍しいこと。戦後しばらくは神戸−京都間の特急がありましたが、その後は1970年の大阪万博輸送の臨時列車以来、38年ぶりのこととなります。
さて、今回の運行の注目点を挙げますと、まずは(1)使用車両です。京都線の車両は神戸・宝塚線のものより車幅が広いので、神戸線用の車両となることと思いますが、形式は?。次に報道資料には書かれてなかった(2)種別(臨時特急なのか?)が気になります。そして、一番の注目は(3)神戸線から京都線へどこで転線するのかということでしょう。さらには通常ダイヤの合間を走るわけですから、京都線内で運転停車はあるのか?とか、駅のアナウンスで「嵐山ゆき」と自動放送されるのか?なども気になります。
●嵐山ゆき乗車レポート
この嵐山ゆき臨時列車は、テレビCMも放送されている嵐山誘客キャンペーン「あらしませんの嵐山線」の一環で、1日1往復のみ運行されます。運行2日目の11月18日(火)に乗車しました。

▲使用車両は7000系。かつての標識板に基づいたデザインのヘッドマークが付けられた。西宮北口にて。
西宮北口駅3号線に入ってきたその列車は神戸線所属の7000系7017編成、6連です。かつての標識板に基づいたデザインの「西宮北口・臨時・嵐山」の丸いヘッドマークを貫通扉に付けておりました。変則的な停車をするからだと思いますが、特急などの種別はなく、だだの「臨時」となっています。側面には「臨時 西宮北口←→嵐山」のステッカーがはられていました。

▲行き先表示板は各駅とも空白。西宮北口駅(左)・塚口駅(右)にて。
駅の行き先表示板の下段に表示されている時は行き先なしで「臨時」とだけ表示されていたのですが、最上段になると空白になってしまいました。駅の放送は、駅員によるマイクでの案内でした。「一番後ろの車両は大変混み合います。」との放送があったのですが、今から思えばそれは鉄道ファンによる混雑のことだったようです。京都線に入ると先頭になる一番後ろを陣取っていたファンが多かったようです。

▲車内扉上の停車駅案内も専用のものが用意されていた。
西宮北口を10時20分に出発。車内扉上の停車駅案内枠も臨時列車用のものに取り替えられています。鉄道ファン以外は平日であることから結構、年配のお客が多い感じです。十三まで各駅に停車し、「次は京都線の桂まで止まりません。」とアナウンスが流れつつも、列車は梅田へ向けて突っ走ります。
【録音】神崎川駅出発から十三駅出発までの音声・・

▲十三駅に停車中の臨時列車。このあと、どのように京都線に入るかが最大の注目。
![]() ▲たくさんの鉄道ファンがかぶりつく梅田方先頭部。 |
【録音】梅田駅到着時の音声・・
![]() ▲梅田を出て、準急河原町ゆきと併走。
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この臨時列車は神戸線のお客を嵐山へ運ぼうというものですので、十三の京都線ホームでは乗降扱いなしです。一旦停止はしましたがすぐに発車。ここで嵐山をPRするアナウンスが流れました。準急の後ろを走りながらも結構スピードが上がってゆきます。
先ほどのアンケートは、しばらくして回収。アンケートを配ったり集めたりで何だか団体列車に乗っているような雰囲気です。使った水性ペンはもらっておいて良いようで、ちょっと得しました。また、アンケートとともに嵐山関連のパンフが収められていたクリアファイルは嵐山PRのデザインのもので、ちょっとした記念になります。
さて、電車はなかなかのスピードを持続。どこかで特急に追い抜かれたりするのかと思いましたが、運転停車はありませんでした。確認しませんでしたが、
![]() ▲桂に着いた直後、特急河原町ゆきが入ってきた。 |
長岡天神を過ぎてからは、前の列車に追いついてきたのでしょうか。スピードがかなり落ちてきました。そして、桂ではC号線に到着。桂車庫の入出庫に使う線です。その直後に本線には河原町ゆきの特急が入ってきました。かなり後ろに接近していた模様です。
![]() ▲紅葉にはまだ早い? 嵐山駅にて。 |
【録音】嵐山駅到着時の音声・・
臨時列車のヘッドマークは外されましたが、どうやら空いている1号線に復路の15時51分発車まで留置される模様。パンタグラフが下げられていました。

▲11時33分、紅葉の嵐山駅に到着。

▲2300系と7000系の並びは貴重。
さて、この嵐山駅は、昭和3年(1928年)に新京阪鉄道が建設した際は6面5線ものホームがあり(現在は3面2線)、かなり観光客に当て込んでいたようでしたが、今では近年まで運行されていた行楽期の梅田からの臨時直通急行も廃止となり、あまり嵐山への誘客には力を入れていない様子でした。
しかし、今回の臨時列車の企画に始まり、来春には6300系のリニューアル車を導入するなど、再び、嵐山という観光資源を見直そうという気配が阪急に現れてきているように思う今日この頃です。今後の展開に期待したいところです。

▲帰路の運行まで7000系はそのまま留置される模様。
<復路編へ続く>
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