
▲相模灘に沿う伊豆急行線を行く185系・踊り子3号(片瀬白田−伊豆稲取間・3月5日)。
185系は、国鉄が最後に送り出した特急型車両で、1981年(昭和56年)3月にデビュー。関西で運用されていた通勤型車両117系をベースに設計され、特急型車両でありながら、1車両にドアを片側2ヵ所に設置するなど、通勤運用にも対応できるよう設計された異色の車両でした。緑の斜めストライプの塗装が当時としては斬新で注目されました。

▲多くのファンを魅了させたこのフォルムの185系(修善寺・3月7日)。
当初は、東海道線の普通列車として運用を開始。その後、急行「伊豆」に導入されたのち、特急「あまぎ」と急行「伊豆」の統合により、誕生した特急「踊り子」で現在に至るまで約40年間活躍しました。

▲伊豆急線をゆく踊り子13号伊豆急下田ゆき(蓮台寺−伊豆急下田・3月4日)。

▲伊豆急伊豆稲取駅を出る踊り子9号伊豆急下田ゆき(伊豆稲取−今井浜海岸・3月5日)。
一方、185系は、1982年(昭和57年)、大宮駅暫定開業の東北・上越新幹線に連絡する「新幹線リレー号」や高崎線の急行にも投入。こちらは、200番台が付番され、緑色の横帯の塗装でした。新幹線の上野駅開業でリレー号が廃止になった後は、新特急「谷川」「草津」「なすの」「あかぎ」などで活躍しました。

▲伊豆箱根鉄道駿豆線をゆく踊り子3号修善寺ゆき(三島田町−三島二日町・3月6日)。
特急「踊り子」は、東京と伊豆方面を結ぶ列車で、伊豆急下田へは、伊東から伊豆急行線に乗り入れ、また、修善寺へは、三島から伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れて運行。両方面の列車は、併結されて運行され、熱海駅で分割・併合されていました。

▲熱海駅の行先表示器には、185系特別バージョンの表示が出現(3月4日)。

▲伊豆箱根鉄道をゆく踊り子13号修善寺ゆき。背後に富士山が見える有名撮影地であるが、天候悪く見えず・・(三島二日町−大場・3月6日)。

▲土日祝のみ見られた名シーン。伊豆箱根鉄道牧之郷駅で離合する踊り子9号修善寺ゆき(左)と8号東京ゆき。185系の離合は、この日が最後(動画より切り出し・3月7日)。
「湘南ライナー」は、1986年(昭和61年)から、踊り子の間合いで運行されていた通勤ライナーで、小田原−東京間で運行されていました。湘南ライナーには、オール2階建ての通勤型車両215系も使用されていましたが、こちらも定期運用終了となっています。

▲オール2階建て車両215系で運行の湘南ライナー8号東京ゆき。この車両も定期運用撤退となった(小田原・3月4日)。

▲東海道貨物線をゆく湘南ライナー10号・東京ゆき(二宮−大磯間・3月4日)

▲東海道線をゆく湘南ライナー12号・東京ゆき(二宮−大磯間・3月4日)

▲伊豆箱根鉄道をゆく踊り子3号修善寺ゆき(三島二日町−大場・3月7日)。

▲修善寺駅でわずか12分間見られた踊り子が2本並ぶシーン(14時6分、13号到着から14時18分、12号発車まで・3月7日)。
今回のダイヤ改正で、特急「踊り子」と、「湘南ライナー」に代わって誕生した特急「湘南」には、E257系を投入。185系は当面、臨時列車で運用される予定となっています。


▲「185系踊り子号記念弁当」も販売。小田原駅にて。

▲伊東駅の駅弁には、オリジナル掛け紙が付けられた。

▲小田原駅では、185系がデザインされたスタンプ用台紙が用意。

▲熱海駅に掲示された185系・踊り子号特製ポスター。
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