
▲震災で姿を消した阪急三宮駅もNゲージサイズでよみがえった。
阪神百貨店との経営統合が決まっているとあって、両百貨店で同時開催されており、両会場共通入場券は700円とお得(一方だけなら500円)。しかし、何と言っても注目は阪急創立100周年のスペシャル企画であるため、阪急の会場だけを集中して見てきました。

▲一大レイアウトに”鉄子さん”も集合?
まずは、鉄道模型メーカーごとの展示コーナー。KATO、TOMIXそれぞれが大きなNゲージのレイアウト(ジオラマ)を展開し、列車を走らせていたのですが、しばらく鉄道模型から離れている間に進化しているなぁというのが感想です。

▲トミックスは車載カメラシステムを実演。
特に興味を引いたのは、レイアウトを実物さながらの前面展望の目線で見られるTOMIXの車載カメラ。従来、こういった映像を撮るにはカメラ丸出しの車体にならざるえなかったと思うのですが、今回見たTOMIXのシステムは何とも立派なことに、ボディにすっぽりカメラが収まって全く外から分からないようになっていました。映像は無線ではなく、なんとレールを経由して送信されるそうです。

▲カトーの自慢はカント付きレール。
また、同じくTOMIXのレイアウトで裏側に入っていった列車がどうも時間を置いて出てくるようなので、どうなっているのか裏側を見てみると、列車が自動的にホームに停まって交互に後ろから来る列車に先を譲っていました。自動運転ユニットという製品が使用されているようです。見える所で実演すれば良いと思うのですが、なぜか裏に隠されていました。一方、KATOは曲線レールにカントが付いたものが発売されたそうで、列車がリアルに車体を傾けてカーブを走っていました。

そして、いよいよ後半は、阪急創立100周年の展示コーナーへ。阪急ファンである筆者にとってうれしい阪急ばかりが走るレイアウトや、ずらりと並ぶ阪急電鉄所蔵の約20分の1サイズの車両レプリカも魅力的。そして、特に興味を引いたのは、9本の列車が並ぶ梅田駅や、震災で姿を変えてしまった三宮駅、懐かしい西宮北口駅のダイヤモンドクロスをリアルに再現したNゲージサイズの模型でした。



▲阪急梅田駅の1〜9号線が精密に再現されていた。

▲懐かしい西宮北口駅のダイヤモンドクロスもよみがえった。

▲中津駅付近3複線。阪急観光バスも走っている。


▲阪急電鉄所蔵の約20分の1サイズ歴代車両レプリカは約700両を展示。

阪急創業当時の車両・1型と懐かしのヘッドマーク。

▲旧梅田駅コンコースのアーチ天井(左上)が歴史の1枚に収まっているが、正にこの会場の建物に去年まで存在したものである。歴史建築の心ない解体のショックは忘れるわけにいかない。(左下はその解体された阪急百貨店南側。右上は大宮駅。右下は三宮駅。)
1時間あれば見られるだろうと、思って閉店1時間前に入ったのですが、見所が多くて時間が足りませんでした。じっくりとことん楽しむには2時間は必要だったと思いました。ぜひ、阪急コーナーは毎年開催してほしいものです。
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![]() トミカ 阪急バス 1,260円 |
Re2008.11.27
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ジョーシン 鉄道模型ショー
ラベル:鉄道模型
こういう展示会だったのですね!見逃して残念!!。
西宮北口のあれは、公式的にも「グランド・クロス」というのですか。初めて知りました。
私の子ども時代、宝塚南口の自宅から、阪神石屋川の叔父宅に遊びに行くときだけ、阪神乗換えのため、グランドクロスを超えて南進するのが、ちょっとした「イベント」で、乗り越える時の特別なレール音(ゴトンゴトンゴトンゴトン)が印象的でした。あーこれから阪神に乗り換えるのだなと。
関連で、かんべむさし氏のデビュー作「決戦!日本シリーズ」を思い出しました。クライマックスが阪急・阪神の西宮付近でした。
西宮北口のは、公式かどうかはわかりませんが、皆さん、「ダイヤモンドクロス」と呼んでいます。僕もあの独特の音、覚えていますよ。路面電車以外であんな所あるのは、西宮北口だけでしたものね。
「決戦!日本シリーズ」は、詳しくは知りませんが、阪急 VS 阪神のお話らしいですね。